★ いが餅 ★




 呉では年に一度の亀山神社のお祭りと、11月3日の小祭りにお菓子屋さんや
 露店などで 「いが餅」が売られます。
 小祭りは、呉周辺の小さなお宮が一斉にお祭りをする日です。

 いが餅はあんこを入れて蒸した団子に、色の付いた米粒をくっつけた物と
 いえばよいでしょうか。

 我が家では、たとえお祭りに行けなくてもこのいが餅だけは買ってきます。
 いが餅を食べないとお祭りが終わらないのです。

 お友達とあそこのお店が美味しい、ここのお店のが好きだとかいって
 食べ比べてみたりと、一年に一度の楽しみです。

 信州や東北の方にも同じような物があるそうですが、この辺りでは
 呉だけのもののようです。

 このいが餅の起源は、
 昔、お米の貴重な時代に、団子に米の粒を付けたのだとか、
 貧しい乙女が愛しい人に会いに行くときに作って持って行ったという
 悲恋物語とか聞いたことがあります。

 我が家に「呉地方の方言辞典」という本がありますが、
 それには大正15年にはすでにあったようで、愛媛県松山付近一帯に
 古くからいが餅と同じような輪饅(リンマン)というのがあり、
 明治時代に松山方面からきた人が名称をいが餅と変えて売り始めたもの
 と考えられるとあります。

 呉のいが餅は、お店によって中がこしあん、つぶあん、側がヨモギのとか
 色々あります。

 先日の亀山神社のお祭りには、3軒のお店のいが餅を食べ比べました。
 いちおうダイエット中のつもりなので、呉中のお店のは一度に全部は
 食べることができませんが、今度の小祭りの時にはどこのお店のを
 買いに行くか楽しみにしています。

 
                                       (2007年10月)